渡駒誠(1999/8/15) 泉州標準語 実践編No1 実践編No2 実践編No3 実践編No4 実践編No5 実践編No6 実践編No7 番外【落語】
-----Original Message-----
差出人 : 中野 亮一 <*******>
宛先 :
日時 : 1999年5月18日 14:29
件名 : 他にもこんな泉州弁あるで
楽しいホームページありがとうございました。私も生まれてずっと貝塚で過ごしてきましたが、通勤に遠い のと泉州弁は英語よりも難しいという嫁ハンからの訴えを受けて、最近羽衣に引越ししました。
羽衣までくると、言葉はほとんど大阪弁。誰も「ほんまけー」「ほてからよー」「いうちゃーてよー」などとは言っており ません。
今も週末は貝塚で野球をすることが多いので、週末は泉州弁、平日は大阪標準語と使い分けて おります。そうでないと、平日は会社内で恐いと恐れられ、週末はかっこつけてるといわれるからでありま す。
言葉を変えるとやはり性格まで変わりそうで、泉州弁をしゃべているとケツの穴の筋肉までダラーとし てくるから不思議です。
泉州弁は、単語もそうですがそのリラックスしたしゃべり方、何か気管を開ききって 声をほかすように発生するところが根本的に大阪の言葉と違うところで、とにかく泉州の人間が想像する 以上に、恐い、野蛮など悪いイメージをもたれているのが極めて残念です。本当はこんなフレンドリーなとこ ろはないと思いますが。
ところで、他に気づいた泉州弁は次の通りです。かつては私も普通の大阪弁と思ってしゃべっていてコミュ ニケーション不通になりました。
@よーして
もちろんわざとの意味ですが、河内の方では「よーしって」となり、微妙にイントネーションも 違います。
Aにくそい
これも堺や河内の方でも使われているようですが、ちょっと意味が違います。泉州では、 「おまえとこの犬の顔、にくそいのー」などと不細工、不格好などの意味で幅広く使われますが、他地域で はどうやら「憎たらしい」という意味で使われるようです。
Bかだら
泉州の人が苦手なのが「さしすせそ」「ざじずぜぞ」「だぢづでど」などの発音。山手の方の年 配の人は、身体のことをどうしても「からだ」とは言えません。ふりがなはうてるんですけど。貝塚の市民ソ フトボール大会の開会式で毎回、審判委員長が「カダラを大事に」としつこく力説されておられます。
Cでんでん
これも前述したのと同様で、「全然」と書いて「でんでん」と発音してしまいます。私もその癖 が直らず、毎回嫁に指摘されております。そう言えば小学校の時みんな「銅像」の発音とふりがなに苦労 してました。
D(カギを)かぐ
泉州の人は日本語と信じているかもしれませんが、大津川を越えると通じません。 他地域の人は「カギをかぐ」とか聞くと何となくわかりますが、うちの嫁など外出する時に、うちの父親から 「かいだかー」と言われて立ち尽くしてしまったそうです。
Eおいやー
文法的に言うと間投詞と言うんでしょうか。若い人はあまり使わなくなっているようですが、 これもれっきとした泉州弁です。
他にも気づいたのあったらまたメールします。一層のホームページの充実をお待ちしています。
それではまた。
中野 亮一(高石市在住:36才)